メメント・モリ -西洋美術の謎と闇- | ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画をご紹介
歴史

聖コスマスと聖ダミアンの絵画12点。亡きエチオピア人の脚を移植した双子の聖人

聖コスマスと聖ダミアン(ダミアヌス)は、医学や薬剤を司る双子の聖人です。彼等は3世紀頃に生きたアラブ人で、キリスト教に改宗し、無償で医療や手術を行っていました。 黄金伝説には、このような話があります。ローマの教会に仕える男性は、片脚を癌に侵...
その他

「メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-」お引越しのお知らせ

皆様、こんばんは。 突然のお知らせとなりますが、「メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-」はライブドアブログからワードプレスにお住まいを引っ越すことにしました! 2016年11月にブログをはじめて、はや7年近く。途中お休みをはさんだものの、予...
絵画

お酒を飲む修道士の絵画13点。開発や醸造をこなす、お酒を嗜む聖なる者たち

修道士とお酒。節制を重んじ神に仕える彼等に、酔いをもたらすお酒は不釣り合いだと感じる人もいるかもしれません。しかし、修道士とお酒は切っても切れない関係にあります。 中世ヨーロッパの時代、生水を飲むとコレラやペスト菌に感染する恐れがあり危険で...
新約聖書

どうしてこうなったイエス・キリストの作品11点。まだあるシュールな絵画【第四弾】

救世主イエス・キリスト。彼は2000年に渡って神の息子として崇拝されている存在です。数々の奇跡を起こし、人類の罪を贖う為に命を落としたとされ、その姿は画家たちにより畏敬と尊敬を持って描かれてきました。聖母マリアや十二使徒、聖人たちなどのキリ...
古典文学

カエルの王様の絵画13点。王女が迫るカエルを嫌がりまくるグリム童話の物語

カエルの王様は、グリム童話の物語の一つ。 ある日、王女は金の球を泉に落としてしまいます。そこへ現れたるはカエル。「お友達になろう。一緒に食事をして、一緒に寝てくれるなら取って来るよ」と言われ、彼女は承諾してしまいます。しかし、王女は球を取り...
中世・ルネサンス

中世装飾写本のコウモリの挿絵12点。謎生物と化した、シュールでゆるーい姿

夜闇に紛れて音もなく滑空する、黒き姿のコウモリ。 世界には約980種類のコウモリがいるとされ、西洋でも広く分布しております。夜行性であること、翼を持ち不気味ともとれる姿であること、病原菌を運ぶ可能性があることから、西洋では悪魔の使いとして考...
ギリシャ神話

鍛冶するヴァルカン(ヘパイストス)の絵画13点。神話と鍛冶場の狭間にいる男達

ヴァルカンはローマ神話に登場する火と鍛冶の神です。ウルカヌスとも呼ばれ、ギリシア神話のヘパイストスと同一視されています。 ヴァルカン自身の神話はほぼ現存しておらず、ヘパイストスの物語がほとんどです。彼は単眼の怪物サイクロプスを従え、鍛冶場で...
図像学・技法

フクロウの絵画15点。闇の中、音もなく飛来し獲物を補足する、知恵と凶兆の象徴

鳥類最古の種のひとつともされているフクロウ。夜の森に住まう猛禽類。音もなく滑空し、獲物を捕らえるフクロウは古来より神秘的な存在と考えられていました。古代ギリシアではミネルヴァの使いとして知恵を司り、中世では魔女の使いとして闇の側面を持ち、日...
歴史

弓引く者達の絵画13点。狙いを定め、矢を放つ。遠距離攻撃の礎である伝統武器

弓。それは人類が石と投槍の次に手にした遠距離武器で、その使用は旧~中石器時代へと遡ります。最初は狩りの為に用いられてきた弓矢でしたが、時代が経るにつれて神事や争いにも用いられるようになりました。初期の戦争における弓の位置付けは重要であり、遠...
生と死

近代のメメント・モリの絵画11点。多種多様で奥深き、死を想えの思想【第三弾】

ラテン語で死を想えという意味の「メメント・モリ」。 この言葉は古代ローマの時代から使われており、はじめは「死があるのだから、今を楽しもう」というポジティヴな内容でしたが、キリスト教の天国と地獄の思想が普及するにつれ、「徳を積みたまえ。死ぬ前...
その他

中世ルネサンス ブックカフェ Tür テューアがクラウドファンディングをはじめます!

こんばんは^^予告でもお伝えしましたが、私が開業する予定のカフェ「中世ルネサンス ブックカフェ Tür  テューア」が、クラウドファンディングを本日より開始いたします! 目標金額は150万円。4月23日(日)まで支援者を募集させていただきま...
図像学・技法

インパクトのある絵画12点。驚愕、おどけ、変顔、絶叫…ひたすら個性が光る作品

古典的な絵画のモチーフは比較的決まっており、神話、聖書、寓意、静物、農民画、風景、肖像、歴史など、ある程度テーマに沿っています。中にはカリカチュア(皮肉)のような滑稽さを表した作品や、実験的な作品、遊び心のある作品もありますが、「絵画」を想...
ギリシャ神話

アルペイオスとアレトゥーサの絵画12点。恋に溺れし者に追われ、泉となった乙女

アルペイオスとアレトゥーサはギリシア神話に登場する、河の神とニュムペーです。恋と泉にちなんだこのような話が残されています。美貌のアレトゥーサは女神アルテミスに仕えており、恋愛や結婚に興味がありませんでした。ある日、彼女がアルペイオス川で水浴...
中世・ルネサンス

悪魔と住民の絵画11点。闇の異形とゆるく真剣に付き合う、中世の幻想ワールド

聖や闇の存在が、現代よりも深く信じられていた中世。 心を惑わし堕落させようと企む悪魔は、人々にとって脅威でした。甘言で誘惑して悪事を誘発させ、罪を犯させる。罪深き者は死後、天使の祝福を受けることができない。笑みを浮かべし悪魔は、穢れし魂を地...
その他

「中世ルネサンス ブックカフェ Tür」が2023年4月28日(金)にオープンします!

皆さん、こんばんは。こちらのブログで「私、ブックカフェやります!」という告知を行い、はや5か月。あれからリフォームやDIY、開業準備などが進み、だいぶ店舗が様になってきました。上記の画像は改装後の姿。茶色のトタン&瓦屋根だった家が衝撃の変化...
中世・ルネサンス

サタンを踏むミカエルの絵画12点。微笑む大天使は悪魔を足蹴にする【第二弾】

新約聖書の「ヨハネの黙示録」によると、大天使ミカエルと配下の天使たちは、サタン(ルシファー)とその部下たちと激しく戦い、彼等を地の底へと突き落としたとされています。サタンはかつて美しい天使であったものの、堕天使となり邪悪なる悪魔と変貌したの...
新約聖書

イエスの養父、聖ヨセフの絵画13点。天使のお告げより悟る、妻の御宿りと逃避行

新約聖書に登場する聖ヨセフはマリアの夫であり、イエスの養父。ナザレのヨセフとも呼ばれています。 ヨセフは旧約聖書のユダヤの王ダビデの末裔とされ、5人兄弟の中では一番信心深かったようです。職業は大工。エルサレムの大司祭の名でマリアと婚約をしま...
中世・ルネサンス

飲み食いする人々の絵画12点。宴会や日常で飲食に携わり、楽しむ愉快な者達

あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いいたします! 今年はじめての記事はこちらになります^^ 中世~近世の農民や市民、職人達は生活を営み、食べていくのに懸命でした。仕事が休みなのは一週間のうち日曜日だけで、早朝から起きて...
挿絵

血からワインを作るキリストの絵画11点。我が血液はワインなりを実践した救世主

キリスト教ではない方でも、イエス・キリストの血とワイン(葡萄酒)と関連があることを知っている方はいるのではないでしょうか。新約聖書の「最後の晩餐」において、キリストはパンをとって「これが私の身体である」と言い、ワインの入った杯をとって「これ...
中世・ルネサンス

中世装飾写本のラクダの作品12点。砂漠のシルクロード代表の動物を想像で描く

沢山の荷物を背中に乗せ、砂漠で歩く印象が強いラクダ。西アジア原産のヒトコブラクダと、中央アジア原産のフタコブラクダが存在し、ヨーロッパには生息していません。 中世ヨーロッパの時代、大方の民衆は故郷の村や町で一生を過ごしました。王侯貴族や商人...